映画『パディントン』(ネタバレ有りの)あらすじ、見所、視聴可能な動画配信サービスをご紹介!

パディントンは2016年に公開されたファンタジー映画です。

イギリス、フランスの共同で制作された本作は、イギリス映画らしいジョークに富んだ大人も子供も楽しめる作品です。
原作はイギリスの児童文学である『くまのパディントン』。ほのぼのとした作品でありながら、実は普遍的なテーマが語られており、鑑賞後にはしみじみとした気持ちにさせられます。

初めての実写映画化作品という事もあり、本場イギリスではアナ雪以上の人気となり大変話題になりました。
最先端のVFX技術とロンドンの街並みが上手く絡み合い、他には無い様な作品世界が表現されています。ホッコリと温かい本作は、ファミリーや恋人同士で鑑賞するのもお薦めです。

原作である『くまのパディントン』は英国の大ベストセラー作品

パディントンの原作である『くまのパディントン』は2018年で60周年を迎えます。
著者はイギリスの作家マイケル・ボンドです。本作は彼がある年のクリスマス・イブに、奥さんにプレゼントしたクマのぬいぐるみから思い付いたストーリーです。

この本はイギリスの児童文学として大変親しまれ、世界中で読み継がれている大ベストセラー作品です。パディントンという名前は、彼が住んでいた場所の近くにパディントン駅があったからだそうです。好評であった1作目に継ぎシリーズ化された作品は、総売り上げ部数が3,000万部以上にもなりました。世界中の数多くの国で翻訳されており、ぬいぐるみやグッズも販売されています。

またマイケル・ボンドは児童文学での偉業が讃えられ、1997年には何と大英帝国勲章(OBE)を受賞しています。
本場イギリスでは人形アニメやセルアニメとしても放送され、多くの人々に親しまれてきました。日本でも『くまのパディントン』をはじめ、『パディントンのクリスマス』や『パディントンとテレビ』などの児童書が翻訳されています。

『パディントン』あらすじ


ストーリーはイギリスの探検家モンゴメリー・クライドが、ペルーを訪れた時の記録映像から始まります。モンゴメリーはペルーで、初めて見る新種のクマに遭遇します。クマ達が彼を襲わず、自分達の住家や世界をモンゴメリーに案内したので、彼もお礼に石鹸や望遠鏡を彼らに見せました。
とりわけ彼らが気に入ったのは、ビン入りのマーマレードです。モンゴメリーは彼らにルーシーとパストゥーゾという名を付け、イギリスへ帰りました。

それから40年の月日が過ぎます。ペルーの森では、ルーシーとパストゥーゾと子グマの3匹で暮らしています。何と彼らは自然の樹木や葉っぱを上手く使用して、マーマレードを自作するマシンを森の中に作っていました。

しかしある晩森に地震が起こり、子グマの叔父であるパストゥーゾは死んでしまいます。悲しみに暮れるルーシーと子グマですが、ルーシーは「自分は老グマホームへ入るから」と言い、子グマには自分らの憧れの街であったロンドンへ行く様に言います。出発前子グマは誰かに拾ってもらえる様に首に札をかけ、パストゥーゾが被っていた赤い帽子を譲り受けます。叔母に見送られロンドン行の船にこっそり乗り込みます。

何とかロンドンのパディントン駅に辿り着いた子グマですが、駅構内で目まぐるしく移動する人々の間に立ち動揺します。
またロンドンの人に挨拶をしようと試みますが、彼らは忙しく誰も相手にしてくれません。結局夜になっても、住む家もなくポツンと1匹しゃがみ込んでしまいます。

そこへブラウン一家が現れます。母親であるメアリー・ブラウンは冒険物語の挿絵を描く仕事をしており、穏やかな性格の持ち主です。
メアリーは夫であるヘンリー・ブラウンにパディントンを連れて帰ろうと言いますが、あまり乗り気ではない様子。パディントンは、自分の名前を紹介する時クマの言葉で紹介するのですが、これが人間には分かりづらい音声であった為、彼女はこの子グマにパディントン駅にちなんでパディントンと名付けます。結局ウェルカムムードではないもののパディントンは、ブラウン家に1晩だけ泊めてもらえる事になりました。

タクシーの中からロンドンの街を眺めるパディントン。美しい街並みにうっとりとします。しかしブラウン家に着いたパディントンは、バスルームの使い方が分からず早速大騒動を起こしてしまいます。身寄りはないのかと問われたパディントンは、昔ペルーを訪れた探検家の話をします。
しかし探検家の名前がクマ語でしか分からない為、見つけるのは難しいという事になりました。メアリーは知り合いの骨董屋に彼のアンティークの帽子を見せたら、何か手がかりが見つかるのではないかと提案します。

その頃自然史博物館では、剥製担当部長であるミリセントの元に剥製にされる動物が届けられます。更にミリセントは、マーマレードの付いた足跡が発見された事実を知ります。彼女は珍しいクマがロンドンへやってきたと知り、剥製にしたいと望みます。何とそれはパディントンの事でした。

翌日メアリーと共に骨董屋を訪ねたパディントンは、店内で財布を落とした男を発見し、親切心から彼にそれを届けようと試みます。店の外まで彼を追いかけて必死に渡そうとするパディントン。しかしその男はたくさんの人の財布を盗んだスリ犯でした。皆の財布を盗んでいた悪人が遂には警察に捕まり、パディントンはこの件で人気者になります。

骨董屋に戻ると、帽子にはマークが付いていた事から地理学者協会の物だと分かりました。ブラウン家に戻ったパディントンは、お古のブルーのダッフルコートを着せてもらいます。パディントンを役所に連れて行かないでと懇願する子供らの言葉に、ヘンリーは地理学者協会で探検家を探す約束をしました。

その頃ミリセントはタクシーの運転手から、パディントンの居場所を聞き出します。

翌日地理学者協会を訪ねたヘンリーとパディントンは、ペルーを探検した人物を探してもらうべく依頼します。しかしそんな人は、誰もいないとあっさり言われてしまいます。納得がいかない彼らは、ヘンリーが清掃員に変装して資料室に入り込む案を思い付き実行します。そんな筈はないと思った彼らの予感は的中。検索をかけてみると200件ものデータにヒットしました。

彼らは早速ブラウン家に戻り、見つけ出したフィルムの映像を家族で観てみます。何とそれは探検家がペルーを訪問した時に撮影したものでした。故郷の景色が懐かしくて、スクリーンの中にスッと溶け込んでいくパディントン。このフィルムのおかげで、探検家の名前はモンゴメリー・クライドだと分かりました。

翌日皆が学校や職場に出かけた後、パディントンだけが家にいる時を狙い、ミリセントが屋上から侵入します。彼女はブラウン家の隣に住む、ひねくれ者の隣人カリー氏からの協力を得ていました。

彼女は結局パディントンを捉える事が出来ませんでした。しかしミリセントらの侵入により火事騒動を起こしてしまったと疑われたパディントンは、また再びブラウン家に居づらい雰囲気になります。彼は再び札を首から下げ、ブラウン家を後にしました。

翌朝パディントンの置手紙を読んだ家族は、ショックを受け落ち込みます。メアリーはパディントンを探し、子供たちはどんよりムードでため息をつきます。しかし火事の騒動があった事から、ヘンリーもこれで良かったのだと言いますが、そわそわして落ち着かない様子です。

その頃パディントンは、モンゴメリー・クライドと類似した名前の家を1軒ずつ訪ねていました。そして最後の1軒になった時、インターフォンでモンゴメリー・クライドは私の父だと言う女性に招き入れられます。しかしそれはあの恐ろしいミリセントでした。ミリセントはパディントンに家をあげると言って、剥製部の車に乗せます。しかしその行為が隣人のカリーに見つかってしまいました。

残酷なミリセントの一面を知り、驚いたカリーはブラウン家に電話を掛けパディントンが襲われた事を告げます。ブラウン一家は慌てて自然史博物館まで向かいます。博物館に辿り着き、自分も剥製にされるのだと気付いたパディントンは急いで逃げます。しかし麻酔をかけられて眠ってしまいます。

ブラウン一家は皆でパディントンを救う計画を立て実行します。危険を冒しヘンリーがパディントンを起こした事で、事態は好転。パディントンは吸引クリーナーを使い煙突をよじ登ります。屋上ではブラウン一家が待っていました。

屋上まで追い詰めてきたミリセントに対して鳩を使って攻撃するパディントン。更に酔っぱらったバード夫人のいきなりの登場によって、ミリセントは足場を失いポールにしがみつきます。パディントンはブラウン一家に救われ、家族の一員になる事が出来ました。マーマレードの日には、皆で多量なマーマレードを作ります。

『パディントン』に携わったスタッフやキャスト

パディントンを制作した監督は、期待の新星であるポール・キング。彼はこの作品を撮る以前には、2009年にコメディ映画『Bunny and the Bull』(原題)を制作しているのみです。
ポール・キング監督は、「次作で会おうね」などのコメントを本作品で残さなかった事が、唯一の後悔だと自ら語っています。またこの作品は『ハリー・ポッター』シリーズの製作で知られる、デヴィッド・ハイマンらによってプロデュースされています。

更にパディントンの声を担当しているのはベン・ウィショー。彼は『007 スカイフォール』や『007 スペクター』でQを演じる他、数多くの映画作品に参加しています。パディントンの声の候補としては、コリン・ファースも候補に挙がっていた様です。この他にも『ブルージャスミン』のサリー・ホーキンス、ヒュー・ボネヴィル、など魅力的なキャストが勢ぞろいしています。サリー・ホーキンスのフワッとしたイメージはこの作品の役柄にピッタリです。

とりわけ異彩を放っているのは、ニコール・キッドマンが演じる悪役キャラのミリセントです。彼女の様に美しく優雅な女優が、この様な恐ろしくて残酷な謎の女の役を演じるのを観るのは新鮮です。

また日本語吹替え版の声優は、松坂桃李、古田新太、斉藤由貴らが担当しています。また悪役ミリセントの声は木村佳乃が務めています。字幕版と吹き替え版を、両方見比べるという楽しみ方もありますね。

『パディントン』が愛される理由と見所(ネタバレ有)

無垢なふわふわとした愛らしさに、ダッフルコートを着込んだ紳士的なパディントン。オーソドックスなクマでありながら、彼のルックスや声はどこか個性的であり観る者を惹きつけます。原作ではなく特に映画作品として鑑賞する楽しみは、彼の体の動きや目の輝き、独特な声などが挙げられます。また初めてのレストランの食事のシーンなどでちらっと見せる、彼の野生っぽさも魅力の1つではないでしょうか。実はこのパディントンは、フルCGで描かれています。パディントンが博物館の階段から転げ落ちるシーンは、CGとは思えない程重量感があり、痛々しく感じられます。

パディントンの大好物はマーマレード。パディントンは私達が日常的に食べる、マーマレードの量をはるかに超えた量のマーマレードを平らげます。1ビンのマーマレードを空にするのに、1秒程度しかかかりません。冒頭部分では実ったオレンジを見つけ、叔父であるパストゥーゾと大はしゃぎするシーンもあります。

パディントンは駅でついうっかり1羽の鳩に餌をあげてしまいます。すると見る見る内に寄ってくる鳩の集団。この様な光景は、日本以外の国でも見受けられるのだと言う事が本作を鑑賞すると分かり、親しみが湧いてきます。また鳩に餌をあげると次々にやって来るから気を付けた方が良いぞ、という教訓としても受け止める事が出来ます。しかしパディントンは絶体絶命のピンチの時に、この鳩の習性を活かし命拾いします。

また本作は全体的に色鮮やかな色彩が楽しめる作品です。例えばメアリーが、ブラウン家の火事の騒動の原因をパディントンに問い詰めるシーン。
左サイドにはブルーのコートに赤の帽子をかぶったパディントン、右サイドには赤のコートにブルーのキャスケットを被ったメアリーという具合に計算されたようなコーディネートがなされているのも特徴です。

『パディントン』を大人として楽しむなら

この作品には大人が鑑賞して、なるほどと思える描写やクスリと笑い楽しめる仕掛けがたくさんあります。

パディントンはロンドンへ向かう時に、ルーシーおばさんから首から下げる札をもらいます。これは実際に第2次世界大戦時にロンドンから疎開する子供達が、この様な札を首から下げていた様で原作者がそこからヒントを得たものです。メアリーは駅でルーシーおばさんのこのメッセージを読み、パディントンを連れて帰ります。

初めてロンドンの駅に辿り着いたパディントンに誰も見向きもしないという描写があります。このシーンは上空から身動き出来ないパディントンの様子を取っているのですが、実は似た様なシーンを描く作品があります。それはスティーブン・スピルバーグ監督の『ターミナル』という作品で、トム・ハンクスが空港で右往左往するシーンに酷似しています。

パディントンが始めて見るロンドンの景色は、私達観客が観ても楽しめる様な美しく楽しげなものです。またこの作品はブラウン家の中の様子を、おもちゃの部屋を展開するかの様に見せてくれます。また夫婦の寝室や子供達の部屋が独創的でおしゃれです。特に弟のジョナサン・ブラウンの部屋には、カスタマイズしたしたおもちゃが並んでおり、まるで遊園地のミニチュアの様です。

またジュディの部屋に貼ってある写真の中の1部が動いたり、骨董屋のおもちゃの列車の中がクローズアップされたりと、イマジネーションの世界が具象化させた様な映像表現が多いのも特徴的です。

見る物全てが新しく、勝手が分からないパディントンは様々なトラブルを起こします。例えば地下鉄構内では、エスカレーターの乗り方がよく分からない為とんでもない事に。「犬は抱えて」という標識を目にしたパディントンは、他人が飼っているチワワ犬をわざわざ抱えてエスカレーターに乗り込みます。

またエスカレーターの「右側に立って」という標識を見た彼は、何を勘違いしたのか右足で立って、必死でバランスを取ろうとします。それを見て驚くヘンリーの表情が良いです。しかしこの様な勘違いブリが幸いして、スリ犯を見つけるという様なエピソードもあります。

パディントンが黒い傘に掴まって空を飛び、スリ犯が落とした財布を届けようとするシーンはメリー・ポピンズを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

またパディントンをはく製にしようと密かに企んでいるミリセントが、ブラウン家に侵入するシーンは必見です。これはトム・クルーズの『ミッション:インポッシブル』オマージュですが、ニコール・キッドマンはこれを楽しそうに演じています。物語の終盤でパディントンが煙突の中よじ登るシーンでは、ミッション:インポッシブルのテーマソングが流れます。

本作の魅力は、よそからの訪問者をどの様に受け入れるかを考えさせてくれる所にあります。本作が発する温かいメッセージは、老若男女幅広い世代の人々に愛され受け止められる事でしょう。

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